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AP通信によると、米カリフォルニアの最高裁は、バイエルが所有するモンサント社による、同社のグリホサート主成分「ラウンドアップ除草剤」を30年間に渡って庭に撒き続けた事により癌にかかったと云う訴訟を起こした夫婦に与えられる8,620万米ドル【約10億円】の和解への異議申し立てを却下しました。
カリフォルニア州最高裁は、モンサント社のグリホサート主成分のラウンドアップ除草剤を彼らの庭に噴霧した後に癌を発症したカップルへの8,620万ドルの損害賠償に対するモンサント社の異議申し立てを却下した。
州最高裁による検証結果で、AlvaとAlberta Pilliodを支持する控訴裁の判断を認めることにした。
サンフランシスコの第一地方控訴裁は、8月上旬の審議決定として、有効主成分であるグリホサートが危険である可能性のある製品を故意に販売したことでモンサントが過失を犯したと認定しました。
モンサントの親会社であるバイエルは、高等裁判所の判決に不服の意を表明した。
同社は声明のなかで、「ラウンドアップの安全性、世界中の専門規制当局の評価、および40年にわたる広範な科学研究の成果圧倒的な重みに支えられた立場を引き続き強く支持している」と述べた。
「Pilliodsの弁護士であるBrentWisnerは、サンフランシスコ・クロニクルに、評決は「確かな科学と全会一致の法律に基づいていた」と語った。
同社は「軽率な訴え」をやめるべきだ、と言う。
その後バイエルは2023年から、米国の店舗での家庭用および庭用のラウンドアップの現バージョン製品の販売を停止すると発表しました。
バイエルは、除草剤の主成分であるグリホサートを不特定の有効成分に置き換え、連邦および州の承認を条件として、農場で使用するためにグリホサートを含むラウンドアップを販売し続けると述べました。
バイエルは、州および連邦裁判所ですでに提起された数千件の訴訟を解決するために100億米ドル【1兆1,500億円】を支払うことに同意し、現時点まで全て不成立ながら、最大20億米ドル【2,300億円】の和解基金で将来の訴訟を解決しようとしています。
プレスリリース 『エコ除草剤ローカルセーフ 』